昭和27年（1953年）発行です。表紙カバー（一部破損は有り）もついています。本文の状態は良好です。生涯、自然を愛された昭和天皇のご研究の記録です。内容を簡単に紹介しますと、前半は、天皇が学習院初等科時代の記録から始まって、1949年までに採集された新属新種一覧までを、ご自身のスケッチ、カラー写真、挿絵を多用した記録になっています。後半は陛下の研究に対して、陛下と共に研究をした3名の学者の寄稿です。この本の冒頭には、こんな記載が有ります。「この本では、天皇がどんなふうに自然をお愛しになり、生物の採集や研究をどのようにはじめられ、進められたかを、天然色写眞や絵で皆さんにわかっていただけるようにつとめました。」前半最後の次の文章も印象深いです。「誰でもそれぞれの根であるしごとのほかに、本当にうちこんでつづける趣味をもち、だんだんにそれをすすめて行き、高めて行ったらどんなに生活がたのしくゆたかになることでしょう。」まさに、激動の昭和を生きられた昭和天皇のお人柄をしのぶことが出来る貴重な一冊だと思いますし、心豊かに生きるための指針を示されているような気もします。何分、発行から65年以上経っており、自宅保管していたので、それなりの劣化は有ります。しかし、カラー図版など書籍としての保存状態は悪くないと思います。古書としても極めてレアらしく、カバー無し（本品はカバー付きです）の状態で現状16,000円を超える価格設定がされています。大事にして頂ける方にお譲りしたいので、それなりの価格設定にしました。お値引きは、ご相談させて頂きます。コメントをお願い致します。