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驚くほど大きく、全体が金色に輝く大変珍しい黄金スカラベ像になります。古代エジプトの副葬品になります。

金箔から僅かに覗く石質をルーペ等で拡大して見ると、乳白色と青緑色が美しい天然石である事は添付画像からもお分かり頂けると思います。特徴からアマゾナイト(和名：天河石)が使用されていると思われます。古代エジプトでは宝石として扱われ、あのツタンカーメン王も愛した石として有名です。スカラベ像の多くは黒曜石、花崗岩、ファイアンスなどで作られる事が多く、この様な宝石質の物はラビズラズリに次ぐレアだと思います。ちなみにラピズラズリは当時神官以上にしか使用が許されていなかったそうです。

こんなにも美しい天然石を使用しているにも関わらず、惜し気もなく金箔で像全体を覆い尽くし、鮮やかな彩色まで施してある事から、かなり身分の高い人物の副葬品であった事を伺い知る事が出来ます。

オモテ面にはアンク(エジプト十字)やファラオ名などを表すカルトゥーシュ、鷹の顔を持つ天空神ホルスの眼などが精緻に彫られています。ウラ面は印章になっており、ヒエログリフがびっしりと彫られています。側面には360度印象的な象形文字が並んでいます。

古代エジプトではスカラベは復活・創造・太陽を象徴する聖甲虫として、スカラベの頭を持つ太陽神ケペリと同格に扱われていました。アマゾナイトはトキの頭を持つ川の神トート神に捧げられた石で、メッセンジャーとして人々の祈りを素早く神に伝えられる石と信じられていました。アンクはイシス女神のシンボルマークで色によってその意味が変わりますが、緑は「癒し」を表しています。このスカラベ像の持つ意味を紐解いていくと、自然や故人への敬愛の念を感じずには居られない気持ちになります。

・材質：天然石 アマゾナイト(天河石) ※推測

・サイズ：約14センチ(縦)×約10センチ(横)

・重量：約830グラム

・時代：紀元前エジプト新王国時代 ※推定

経年による劣化、汚れ等はありますのがご理解下さい。

本物として入手しましたが、趣味の個人出品ですので真贋の保証は出来ません。画像にてご判断下さい。画像や実物をご覧頂ければ、現代の道具を持ってしても加工が難しく手間の掛かる工程を経て作られたものである事は容易に想像がつきます。

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